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開発研究所

LABORATORY

経営理念に込めた思い

当社は1931年に加硫促進剤の国産化を初めて実現して以来、有機硫黄化合物を中心とする有機ゴム薬品をはじめとして医薬品、果樹用抗菌剤、各種ファインケミカルスへと活動分野を拡大し、これにより培ってきた技術、例えば特殊引火物である二硫化炭素や有臭・有毒性のある硫化水素などを安全に取り扱う技術など多種多様な薬品製造技術を蓄積してきました。
当社の強みの一つは、様々な意味で研究・開発と製造の距離が近いことです。
当社が培ってきた知見を活かし、さらに積極的に新たな技術を導入して、開発・製造が一貫となって「豊かな未来」に貢献できる製品開発を進めてまいります。

開発研究所

開発研究所では、有機ゴム薬品の配合研究のほか、果樹用抗菌剤、医薬品、環境薬剤をはじめとする化学薬品製造の研究開発を行っています。有機ゴム薬品などで長年培ってきた合成・製造技術を基に、ラボ、パイロットスケールから実生産までの研究開発を一貫して行い、お客様のニーズに真摯に対応した商品開発を行っています。

研究分野

有機ゴム薬品・化成品

有機ゴム薬品・化成品の研究開発を行っています。二硫化炭素、硫化水素、チオール、アミンなどの基本原料を用いて、硫黄や窒素を含有する化合物の合成を得意分野としており様々な製品の開発に携わってきました。受託合成も請け負っており、目的となる製品のスクリーニングによる探索、工業化可否の検討、分析技術の確立など顧客のニーズに対応した研究開発が可能です。ラボ検討~パイロット~実機生産までの幅広い研究活動及び工業化検討を実施しています。
(研究開発第2グループ)

医薬品

ヘテロ原子化合物の合成など当社の基幹技術を応用した品目をはじめ、様々な医薬品を開発し世の中に提供しております。ジェネリック医薬品など既存医薬品のほか、新薬や治験薬の原薬及び中間体の受託にも対応いたします。化学薬品の合成やスケールアップ技術に加え、物理化学的性質の調整技術などをベースに、生産工場と連携しタイムリーにお客様へ新商品を届けるべく研究開発に取り組んでいます。また、最新のICHガイドラインや各種法令に対応したコンプライアンス遵守の開発をモットーにしています。
(研究開発第1グループ)

果樹用抗菌剤

当社の果樹用抗菌剤の歴史は古く、昭和20年代から果樹用抗菌剤を製造してきました。二硫化炭素の合成技術を生かしたジチオカーバメート薬剤をはじめ、様々な果樹用抗菌剤の製造実績があります。また、須賀川工場内に5000m²の試験圃場を所有し、果樹や野菜類に対して薬効・薬害試験も行っています。長年培ってきた当社の合成技術を生かし、農薬中間体から原体までの受託製造も可能です。
(研究開発第4グループ)

環境薬剤

ジチオカルバミン酸系重金属固定剤に代表される、硫黄化合物を中心とした環境薬剤の研究開発を行っています。化合物の合成検討だけでなく、実際のごみ処理場で排出された焼却灰を薬剤処理し、重金属の溶出性についても評価しています。
(研究開発第4グループ)

ゴム試験

混練りからゴム物性の測定及び評価が可能です。加硫試験としてムーニー粘度試験機、発泡圧が測定可能な加硫試験機があります。物理試験でも引張試験機・デマチャ屈曲試験機・動的粘弾性測定器などの試験設備や、熱老化(ギヤーオーブン・テストチューブ)・オゾンウェザーメーター・マイクロスコープなど多種の機器を備えております。 一部の試験データはNOC技術ノートとして60年以上継続して紹介しており、数多くのゴム試験の実施と豊富なデータを蓄積しております。小スケールの混練りとゴム薬品の比較評価が得意です。
(研究開発第3グループ)